台湾の緊張で習氏の立場強化
台湾の緊張で習氏の立場強化
台湾の緊張で習氏の立場強化 ダイアナ・チョイレバ氏 英エノド・エコノミクス チーフエコノミスト - 日本経済新聞
毎年8月、中国共産党の現役指導者や長老、有識者が河北省の北戴河に集まって意見交換し、今後の人事などを話し合う。今年の政治的駆け引きは激しくなると以前から予想され…
毎年8月に中国共産党の長老らが河北省に集まり意見交換を行い、今後の人事を話し合う。
ここで習近平の国家主席が続投できるかどうかも審議されるわけだが、有力派閥の間での意見対立のため、党大会は11月まで延期との噂も流れていた。
ところが、8月2日ののペロシ米下院議長の訪台で逆に習近平の足下を固めたようだ。
習近平国家主席はペロシ訪問を台湾という中国の最重要国益に対する挑戦とし、事実上、の台湾封鎖状態を作ってしまった。
さらに、コロナゼロ採択や不動産崩壊などで不満をかかえる国民の目を海外に向けることに成功している。
米外交の一貫性のなさ、逆にいえば、アメリカは極東地域での危機の高まりをむしろ歓迎しているようにも推測できる。
中間選挙で形成が極めて不理なベイデン大統領としても、ウクライナ戦争が米国民に興味が薄れてきた今、景気や安全保障と直接関係のある、中国事案がうかびあがらせる。
そうすれば、バイデン政権はや国民の目を自分達により関係性の深い中国との争いと戦う政権に支持を向けるかもしれないからだ。
日本にとっては、とんでもない災害だ。